キリストの証人となる② バプテスマを受け直してエホバの証人を脱退する
キリストの証人として信じているべき重要な信仰を確認できたら、次に進むべき三つのステップがあります。それは、(1)信仰告白の祈りを神に捧げること、(2)聖書的なバプテスマを受け直すこと、(3)エホバの証人の組織からの脱退すること、です。順を追って説明します。
神への祈り:悔い改めと信仰告白
最初に、これまでの誤った信仰を悔い改め、福音の真理を心から受け入れる祈りを神に捧げましょう。大変素晴らしいこととして、この祈りを心から捧げる時に、あなたは救われます。罪の完全な赦しが与えられ、義とされ、神の子供となることができるのです。
以下に、救いを受け取る時の祈り方を紹介します。あくまで一つの型ですので、その通りに祈ってもいいですし、他の言葉で祈っても大丈夫です。大切なのは、父なる神に対し、あなたの心からの悔い改めと告白を伝えることです。
「天の父よ、あなたの大きな恵みに感謝します。
あなたは私を、エホバの証人の間違った教えと信仰から救い出してくれました。
私は、イエス・キリストがミカエルではなく、主なる神であることを信じます。
これからはイエスを私の主とし、この方のお名前を呼び求めます。救いは統治体を通してではなく、ただイエスを通して与えられることを信じます。
新しい契約の恵みが十四万四千人だけのものではなく、信じる全ての人に与えられていることを信じます。
イエスが私の全ての罪を赦すために、身代わりとなり、死んで下さったことを受け入れます。
イエスが三日後に復活し、今も生きていることを信じます。これまでに、私がエホバの証人として間違ったことを信じ、異なる福音を宣べ伝えてきたことを許して下さい。イエスの血によって私を完全に清め、神の子供へと造り変えて下さい。
イエス・キリストの名によってお祈りします。アーメン」
イエスの名によるバプテスマを受け直す
エホバの証人は、正式な成員となる際に「父と子と聖霊の名によるバプテスマ」を既に受けていますが、イエス・キリストの証人となるにあたって、再び受け直す必要があるのでしょうか?実はこの点は、かつて私がエホバの証人から出てくる際に、途中までは答えがわからなかったテーマでした。
しかし、2016年頃、専門的な神学の学びをしている中で、バプテスマの意味が「一体化」だと教わった時に、洗礼を受け直す必要性に大きく目が開かれました。
「あなたがたはみな、信仰により、キリスト・イエスにあって神の子どもです。キリストにつくバプテスマを受けたあなたがたはみな、キリストを着たのです。ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由人もなく、男と女もありません。あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって一つだからです。」(ガラテヤ人への手紙 3:26~28)
「バプテスマにおいて、あなたがたはキリストとともに葬られ、また、キリストとともによみがえらされたのです。キリストを死者の中からよみがえらせた神の力を信じたからです。」(コロサイ人への手紙 2:12)
これらの聖句からわかる通り、福音への信仰に基づいて受ける聖書的なバプテスマは、イエスと共に葬られ、共によみがえることを通して、イエスとの一体化をもたらします。しかし、エホバの証人のバプテスマの場合、洗礼の前に次のような質問への同意が求められ、そこには「イエスは主です」と言う告白も、「罪の赦しを受け取ります」と言う告白もなく、代わりに「組織の一員となる」ことへの告白があります。
(1)あなたは,イエス・キリストの犠牲に基づいて自分の罪を悔い改め,エホバのご意志を行なうため,エホバに献身しましたか。(イエスの贖いは認めるが、その贖いに基づく罪の赦しへの信仰告白がない)
(2)あなたは,献身してバプテスマを受けることにより,自分が,神の霊に導かれている組織と交わるエホバの証人の一人になることを理解していますか。
つまりエホバの証人のバプテスマとは、「キリストとの一体化」をもたらすものではなく、「組織との一体化」をもたらす霊的な契約なのです。
ですから、これからキリストの証人として生きようと願う全てのエホバの証人は、かつて受けた非聖書的なバプテスマを無効にし、キリストとの一体化をもたらす聖書的なバプテスマを受ける必要があります。
なお、どこでバプテスマを受けるかについては、所属を検討している教会があればそこで受けることをお勧めします。無い場合は、地域教会への所属に関係なく洗礼を授けてくれる団体や牧師に依頼することもできますので、必要な場合はご相談ください。
参考記事:エホバの証人のバプテスマは聖書的ですか?
断絶か排斥:エホバの証人を脱退する
三つ目のステップは、排斥か断絶を通して、エホバの証人の組織から正式に脱退することです。最初にお伝えしておきたいことは、組織と交わした霊的な契約を無効にする上で、脱退は重要なプロセスだということです。ですから、キリストの証人として生きる上では、できるだけ正式に脱退する道を模索していくことをお勧めします。ただし、現役のエホバの証人には説明不要かもしれませんが、脱退には様々な注意点があります。
最大の注意点は、やはり忌避問題であり、親族に同じエホバの証人がいる場合、脱退を通して一切交流ができなくなります。これは深刻な問題であり、この記事を書く私自身も、過去にその問題で大いに葛藤しました。ですから、あえて脱退はせずに「自然消滅・不活発」と言う体裁を装い、家族に内緒で隠れキリシタンとしての歩みを始めることも一つの選択肢となります。
私の場合、最終的には疑念を広めた罪で排斥されましたが、親族のエホバの証人への配慮から、すぐに脱退することは選ばず、先にバプテスマを受け直し、隠れキリストの証人としての歩みを始めました。いずれにせよ、この辺りをどうするかは個々の状況によりますので、何がベストなのかは、各自が神に祈り、聖霊の導きと求めながら判断することをお勧めします。
家族にエホバの証人がいる状況で脱退を目指す場合は、脱退前に、できるだけ親族のエホバの証人も目覚めることができるよう、最大限の努力を払うことをお勧めします。私の場合、かつて複数の親族をある程度目覚めさせることに成功しましたが、それなりの準備や知恵が必要でした。たとえ、家族が共に脱退する道を選ばなくても、ある程度疑問を持たせることに成功すれば、脱退後も内密に家族と交流を保つことはできるかもしれません。
他にも、家族以外でも目覚めさせたい証人の仲間がいれば、脱退前にできる限りのことをするのが良いでしょう。一度組織を出てしまえば、現役の信者に内側からアプローチすることは難しくなるので、ぜひ焦らず、その機会を十分に活かして下さい。あなたの周りのエホバの証人が目覚めるかどうかは、あなたにかかっているかもしれないのです。
最終的には、イエスを選ぶために、家族との関わりを失う人もいるかもしれません。それはできるだけ避けたい状況ですが、イエス自身が予告していたように、私たちは福音のために家族や友人を後にしなければならない時もあるのです。実際、私の知っている元エホバの証人のクリスチャンの中にも、家族よりもイエスを選んだ人が何人もいます。苦渋の選択ではありますが、イエスを得ること以上に価値のあるものはこの世に何もありません。
最後に、これからエホバの証人を出ようと祈っている全ての兄弟姉妹に、このイエスの言葉を送りたいと思います。
「そのとき、ペテロはイエスに言った。『ご覧ください。私たちはすべてを捨てて、あなたに従って来ました。それで、私たちは何をいただけるでしょうか。』・・・『わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子ども、畑を捨てた者はみな、その百倍を受け、また永遠のいのちを受け継ぎます。』」(マタイの福音書 19:27~29)






