1. エホバの証人とは―ものみの塔の実態に迫る|基本概要


エホバの証人とは―ものみの塔の実態に迫る

エホバの証人は、キリスト教系異端の新興宗教団体であり、その熱心な布教活動や、輸血拒否などでよく知られています。

日本国内において、信者数の増加に最も勢いがあったのは、1990年代後半までのことであり、彼らに対する対策が盛んに議論されたのも、丁度同じくらいの時期まででした。以降、国内の信者数の増加は止まりましたが、活動自体に勢いがなくなったわけではありません。

今日でも、約20万人にも及ぶエホバの証人が、ものみの塔の教えを真面目に信じ、多大な犠牲を払って、活発な宣教活動を展開しています。そのため、家庭や職場、訪問伝道などを通して彼らに接し、「エホバの証人について、どのように考えるべきか?また、どのように対応するべきか?」と考えたことのある人は、決して少なくは無いはずです。

エホバの証人については語るべきことが多くありますが、本記事から始まる一連のシリーズでは、彼らについて知るべき幅広いテーマを簡潔に伝え、その疑問の答えを提供していきます。一通りを読み終えるなら、エホバの証人の全体像を知ると共に、彼らをどう理解すべきかについて、ある程度正確な答えを得ることができるでしょう。

エホバの証人の実態と、彼らへの対処方法を知りたいと願うすべての人にとって、本記事が役立つものとなれば幸いです。

※公正な情報を伝えることを重視したため、記事の中には、ものみの塔の組織にとって都合の悪い情報も多く含まれています。しかし、ほとんどの信者は、組織による情報統制があるため、それらの不都合な真実について把握することができていません。

エホバの証人の基本概要

「エホバの証人」(英:Jehovah’s Witnesses)は信者の呼称であり、団体の正式な法人名は「ものみの塔聖書冊子協会」です。

ものみの塔協会(以下、「協会」「ものみの塔」とも略す)は、キリスト教系の新興宗教団体です。全世界、およそ240の国や地域で活動しており、信者数は約800万人に上ります。世界本部は米国ニューヨーク州ウォーウィックにあり、日本支部は海老名にあります。

創設者は、「チャールズ・テイズ・ラッセル」という人物であり、彼が1870年代にアメリカのペンシルバニア州で始めた聖書クラスが、その歴史の始まりだと言われています。彼は、1878年にキリストの目には見えない「臨在」が始まり、1914年までにハルマゲドンが来る、と予言しました。また、三位一体や霊魂不滅・地獄の教えを「偽り」であるとし、これらの教えを説くキリスト教世界全体を否定しました。そして、今日に至るまで、エホバの証人はその立場を一貫して主張し続けてきました。

エホバの証人(以下、「JW」とも略す)は、自分たちの組織が「神の霊に導かれる唯一の組織」だと信じていますが、輸血拒否などに代表される多くの独特な教理を持っているため、正統派のキリスト教からは「異端」として認定されています。また、教団の指導者たちの絶対的権威や情報統制などの特徴があることから、社会的にはマインドコントロールを用いるカルト団体としても認知されています。

重要な点として、大部分の信者は、「ものみの塔」という組織の巧みなマインドコントロールを受けている被害者だという事実があります。そのため、ものみの塔という「組織」と、エホバの証人という「信者」を分けて考える視点が必要です。実際に、一部の過激なカルト教団とは異なり、多くの信者は争いを好まず、誠実な人柄であることが特徴です。

エホバの証人は、聖書研究と伝道活動に熱心であり、その活発さは他の多くのキリスト教系の団体を上回ります。集会は、毎週二回定期的に行われ、予習を必要とする討議形式の聖書研究や、伝道のための実際的な訓練が欠かさず行われています。また、毎月の聖書研究や伝道に用いられる「ものみの塔誌」は、発行部数・翻訳言語数において世界第一位であり、毎月4200万部、190以上の言語数に上ります。

信仰上の重要な特徴は複数ありますが、強いていえば、次のような点に要約することができるでしょう。

現代は、聖書で預言されていた「終わりの日」であり、エホバ神とキリストが任命された唯一の組織(ものみの塔)に忠実に従い続けるならば、やがて来る大患難とそれに続くハルマゲドンを生きて通過し、楽園となる地上で永遠に生きることができる。

そのため多くのエホバの証人は、人々を楽園での永遠の命へ導くため、また自身の救いのため、世界中で活発な伝道活動を日々展開しています。

記事一覧:エホバの証人とは?

  1. 基本概要
  2. エホバの証人の歴史
  3. 組織構造
  4. 教理(戒律)
  5. 偽予言
  6. 統計と動向
  7. 宣教活動
  8. 出版物・メディア
  9. 集会・大会
  10. 寄付制度と会計報告
  11. カルト性について

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