お勧めの書籍・資料のご紹介
本記事では、「エホバの証人関連」(ものみの塔関連の情報を扱っている外部の書籍や資料)、「ものみの塔協会発行の出版物」「聖書関連」の三つのジャンルから、お勧めの書籍・資料をご紹介いたします。
エホバの証人関連
エホバの証人関連の問題を扱っている一般の書籍をご紹介いたします。既に絶版となっているものもありますが、Amazon等で中古での入手も可能です。
良心の危機
元統治体員として9年間働いた経験を持つレイモンド・フランズ氏による著書。統治体会議の様子や方針の決定方法等、組織の中枢にいた者で無ければ知りえない多くの真実が収められている。ものみの塔の実態を知る上で必読の一冊。
書籍情報:レイモンド・フランズ(2001)『良心の危機』せせらぎ出版
ものみの塔の源流を訪ねて
エホバの証人問題の専門家である中澤啓介牧師による著書。ものみの塔の初期の歴史、および創始者ラッセルの実像に迫っている。数々の予言の失敗、フリーメイソンの影響、ピラミッドによる聖書解釈、離婚問題、裁判での偽証、牧師としての資格等、それらの詳細を解説した一冊。
書籍情報:中澤啓介(2009)『ものみの塔の源流を訪ねて』からし種出版
ものみの塔のアキレス腱
ものみの塔のアキレス腱と言っても過言ではない「1914年」の教理について詳細に論じる一冊。考古学的な証拠、聖書の証言、歴史の証言等、様々な角度から「1914年の教理」及び、年代計算の根拠となるエルサレム陥落の年代を検証し、その誤りを明らかにしている。
書籍情報:中澤啓介(1999)『ものみの塔のアキレス腱』からし種出版
十字架か杭か
ものみの塔は「イエスの刑具は十字架ではなく一本の杭だった」という主張を始め、他にもキリスト教が用いる十字架に関して、多様な批判を展開している。本書は、それらの主張が文献の悪引用、歴史的証拠の無視などに基づく根拠の無いものであることを丁寧に明らかにしている。絶版となったが、ウェブサイト「JWTC」にてPDFで無料ダウンロードが可能。※入手方法:「TOPページ」→「音声メッセージ・資料PDF」→「資料PDF」
書籍情報:中澤啓介(1999)『十字架か杭か』新世界訳研究会
エホバというみ名について考える
エホバの証人にとって重要な「エホバ」というみ名について考察している小論文。「エホバ」は正確な発音なのか、紀元一世紀のユダヤ人やクリスチャンはみ名を用いたのか、新約聖書の原本にみ名は含まれていたのか、等の多岐に渡る問題を扱っている。ウェブサイト「JWTC」にて、PDFで無料ダウンロードが可能。
書籍情報:中澤啓介『エホバというみ名について考える』
エホバの証人―マインド・コントロールの実態
エホバの証人問題の専門家であるウィリアム・ウッド牧師による著書。ものみの塔の「カルト性」に焦点を合わせ、組織が信者に対して用いている巧妙なマインド・コントロールの手法について明らかにしている。脱会後も、不安や恐怖心に悩まされている人には特にお勧めの一冊。
書籍情報:ウィリアム・ウッド(1993)『エホバの証人―マインド・コントロールの実態』三一書房
エホバの証人への伝道ハンドブック
エホバの証人への伝道をテーマにした一冊。具体的な伝道方法をはじめ、エホバの証人から指摘されやすい幅広い問題への答え方を紹介している。エホバの証人の救出に関心のあるクリスチャンにお勧め。
書籍情報:ウィリアム・ウッド(1987)『エホバの証人への伝道ハンドブック』いのちのことば社
[エホバの証人]への伝道とフォローアップ
元エホバの証人を教会へ迎え、キリストの福音へ導くための一冊。彼らが教会で躓きやすい問題や、対処方法について丁寧に解説。福音的な信仰へ導くための聖書研究テキスト50課も収録している。
書籍情報:ウィリアム・ウッド(1995)『[エホバの証人]への伝道とフォローアップ』いのちのことば社
[エホバの証人]の反三位一体論に答える
エホバの証人の教理で最も重要な「反三位一体論」をテーマにした一冊。三位一体論の根拠となるキリストの神性と聖霊の人格性について、聖書全体から丁寧に解説している。エホバの証人と関わりのあるキリスト教徒や、三位一体が中々受け入れられない現役・元証人にお勧め。
書籍情報:ウィリアム・ウッド(2008)『[エホバの証人]の反三位一体論に答える』いのちのことば社
カルト宗教信じてました
元二世で開拓者だった女性による漫画形式のエッセイ。母親の入信による幼少期からの教育、学校生活での葛藤、子供の手術における輸血の問題等、多くのエホバの証人が直面しがちな、この組織特有の経験を多く含んでおり、特に外部の人々がこの組織と信者の実態を知る上で貴重な情報源となる。
書籍情報:たもさん(2017)『カルト宗教信じてました』彩図社
エホバの証人の子どもたち―信仰の子らが語る、本当の姿
エホバの証人二世の子供たちが、幼少期~青年期にかけて直面する様々な問題と葛藤を記録した一冊。同じような境遇を経験した多数の子供たちのコメントが掲載されており、彼らが感じてきた感情を多角的な視点で理解することができる。
書籍情報:秋本 弘毅(1998)『エホバの証人の子どもたち―信仰の子らが語る、本当の姿』わらび書房
エホバの証人情報センター(ウェブサイト)
エホバの証人の歴史、輸血拒否、教理、各種事件に関する充実した情報が掲載されている。フランズ氏本人の了承と許可を得た「良心の危機」の要約も掲載されている。
サイトアドレス:www.jwic.info/
ものみの塔協会発行
エホバの証人について知る上で、ものみの塔協会の出版物を参照されたい方のために、特に読むべき書籍や冊子をご紹介します。以下に紹介する全ての出版物は、エホバの証人の公式サイトからダウンロードが可能です。
神からの良い知らせ(2012)
聖書や組織に対する未信者の関心を高め、本格的な聖書研究へ導くための道具として組織が用意した小冊子。聖書やものみの塔の基本的な教えを簡潔にまとめている。
聖書は実際に何を教えていますか(2005)
エホバの証人が、全ての聖書研究生用の学びのテキストとして採用している書籍。エホバの証人の教えを学ぶ上で、重要な基礎となる一冊。教理には問題も多いが、テキストとしての完成度は高い。
今の時代にだれがエホバのご意志を行なっていますか(2014)
『聖書は実際に何を教えていますか』と平行して、組織について研究生に学ばせるための小冊子。エホバの証人が、エホバのご意志を行っている唯一の民であることを様々な角度から説明している。
神の王国は支配している(2014)
ものみの塔協会が、エホバの目に見える唯一の組織として、歴史的にどのように用いられてきたのかを概観する一冊。2017年まで、平日の集会で毎週研究用テキストとして用いられていた。1914年から100年が経過したことを受け、教理の強化をする狙いがあったと見られる。
聖書関連
本書の内容と関連のあるキリスト教・聖書関連の書籍をご紹介いたします。聖書理解を深める上で助けとなります。
ナザレのイエスは神の子か
一流のジャーナリストで無神論者であった著者が、キリストと聖書の信頼性について徹底的に調べ上げた記録。多くの懐疑的な質問に対し、一流の学者たちが見事な反論を展開し、キリスト教信仰の信頼性を確証している。なお、著者であるリー氏は、繊密な調査の末、クリスチャンとなっている。
書籍情報:リー・ストロベル(2004)『ナザレのイエスは神の子か』いのちのことば社
メシア的キリスト論
ユダヤ的背景に精通した神学者、フルクテンバウム博士の著書。旧約聖書全体のメシア預言の数々が、イエス・キリストにどのように成就したのかを丁寧に解説している。三位一体に関する詳細な説明も収録し、充実した内容となっている。
書籍情報:アーノルド・フルクテンバウム(2016)『メシア的キリスト論』ハーベスト・タイム
日本人に贈る聖書物語
『3分でわかる聖書』(文芸社)や、ヘブル的視点に立脚した聖書講解メッセージで定評のある中川健一牧師による著書。歴史小説の形式で聖書の歴史を描いている(1~4巻)。随所に日本史の事例からの引用や、当時の時代背景の詳細な解説を含んでおり、聖書全体の流れを深く理解したい方に大変お勧めのシリーズとなっている。
書籍情報:中川健一『日本人に贈る聖書物語』文芸社
エホバの証人への書籍を読みたいです。