三位一体~父・子・聖霊はどんな意味で一体なのですか?血の契約がもたらす一体化
前に、とある目覚めたエホバの証人の夫婦と話をしている時に、「三位一体がよくわからない、父と子と聖霊が別々に存在しながら、一人の神、というのが、一体どんな感じなのかが理解できない」と質問を受けました。
神が人間の理解を越えている存在だ、というのは大前提なのですが、確かに、この三位一体の神がどのような意味において一体なのかについては、分かりづらい部分もあります。
私の場合、神の一体性に関する色々な聖句を見比べながら、徐々に、自分の理解に落とし込んでいった経緯がありますが、「血の契約」と、その契約に基づく「一体性」について学んだ時に、三位一体への理解が、非常に鮮明になりました。
聖書の中では、重要な契約が交わされる際、「血」が用いられていますが、このような血を用いる契約は、古代の中近東のみならず、古くから世界中で行われてきた習慣であり、様々な契約のレベルの中でも、血は、最も厳粛な契約を交わす際に用いられてきました。そして、古代世界における血の契約には、多くの場合、契約者同士に「一体性」をもたらす効果があったのです。
そこで、「父・子・聖霊との関係性」や、「新しい契約で結ばれたきリストと信者との関係性」を考察していくと、血の契約において契約者同士に生じたとされる「一体性」の教えが、これらの関係性に見事に当てはまることがわかったのです。
例えば、以下のような、「わたしが父のうちにいて、父がわたしのうちにおられる」という表現も、血の契約がもたらす一体化について理解すると、その言葉の意味がより鮮明になるのです。
「わたしが父のうちにいて、父がわたしのうちにおられることを、信じていないのですか。わたしがあなたがたに言うことばは、自分から話しているのではありません。わたしのうちにおられる父が、ご自分のわざを行っておられるのです。11わたしが父のうちにいて、父がわたしのうちにおられると、わたしが言うのを信じなさい。信じられないのなら、わざのゆえに信じなさい。」(ヨハネ14:10~11、新改訳2017)
以下に、血の契約と一体性について、父・子・聖霊、キリストと信者との一体性について詳しく解説している記事をご紹介させていただきます。ぜひ学びの参考にしていただければと幸いです。
・血の契約がもたらす一体化①~聖書の三位一体の関係をわかりやすく解説
・血の契約② 新しい契約がもたらすキリストとの一体化~偉大な祝福を解き明かす