144000人・神の子供 の教理を論破する方法|エホバの証人への伝道サンプル
イエスを信じた時点で「神の子供」となり、「新しい契約の当事者」となり、「天的な希望が与えられる」のは、油注がれた144000人だけである。そして、その144000人は、主に紀元一世紀のクリスチャンと、エホバの証人の中の油注がれたクリスチャンで構成される。
以上が、144000人に関するエホバの証人の主張ですが、これらの約束が書かれた新約聖書は、紀元一世紀末に書き終えられています。ですから、この理解が成り立つためには、紀元一世紀末のクリスチャン人口が明らかに144000人以下でなければなりませんが、実際の統計は「100万人」となっており、かけ離れています。
加えて、パウロが、「霊の導かれる者は、みな神の子である」(ローマ8:14)と語っている通り、新約聖書の中には、イエスを信じても神の子供となっていないクリスチャンは、一人も登場しません。むしろ、ローマ8章全体を読むなら、新約時代において、人は霊に導かれる神の子供か、あるいは罪と死の奴隷状態であるかのどちらかであることが、明らかになります。
以上の2点を簡潔に示していくことが、今回の伝道サンプルの狙いです。事前の準備として、ウェブサイトの記事「紀元一世紀のクリスチャン人口はどれくらいですか?」をご覧いただき、統計表の画像をスマホへ保存しておくことをお勧めします。
伝道サンプル
【CH】こんにちは、いつも頑張ってらっしゃいますね。
【JW】えぇ、ありがとうございます。聖書にご関心はおありですか?
【CH】えぇ、もちろんです。私はクリスチャンですので。
【JW】そうでしたか、教会に通ってらっしゃるんですか?
【CH】はい、毎週の週末は、教会に行っていますよ。実は、私の知り合いにもエホバの証人の方がいまして、以前に聖書の教理について話し合ったことがあるんです。
【JW】そうでしたか、どのような点を話し合われたのですか?
【CH】はい、144000人について話し合いました。確か、エホバの証人の教えだと、イエスを信じた時点ですぐに神の子どもとなって、天へ行く希望が与えられているのは144000人だけですよね。
【JW】よくご存知でらっしゃいますねぇ。その通りです。
【CH】はい、その時に、結構しっかりと話し合いましたから。実は、144000人の定義については、キリスト教の中でも多少の議論があります。ただし、エホバの証人のように、144000人だけが天へ行く、と考えるグループは存在しないんです。
【JW】そうだったんですね。それは勉強になりました。
【CH】よろしければ、今聖書から一緒に確認しても大丈夫でしょうか?ヨハネ1:12を見ていただきたいのですが。
【JW】いいですよ。お待ち下さい。・・(開く)・・・「しかし,彼を迎えた者,そうした者たちすべてに対しては,神の子供となる権限を与えたのである。その者たちが,彼の名に信仰を働かせていたからである。」
【CH】ここでは、「彼を迎えた者全て」、つまり、「イエスを信じる人全て」に、神の子どもとなる権限が与えられた、とありますね。ここでは「すべて」とありますが、エホバの証人の場合、「144000人だけ」に適用されると理解しているわけですね?
【JW】おっしゃる通りですね。
【CH】ということは、ここでの「イエスを信じる人全て」が、144000人だけを意味していたのであれば、紀元一世紀末のクリスチャン人口は、明らかに144000人以下であった、ということになりますよね?
【JW】えぇ、、はい、そういうことになると思います。
【CH】紀元一世紀末時点のクリスチャン人口がどれくらいだったか、調べたことはありますか?
【JW】それは、、、確認したことがありませんね。
【CH】実は、ちゃんと統計が出ているんです。前に調べた時に、スマホに統計の画像が保存しておいたので、今、直接確認していただけますか?(見せる)
これは、世界キリスト教百科事典からのもので、ちゃんとした統計なのですが、「100万人」とありますね。144000人を完全にオーバーしていないでしょうか?
【JW】えぇ。。。
【CH】この統計からわかることは、ヨハネが「イエスを迎える全ての者に神の子どもとなる権限が与えられた」と語った時、その対象となるクリスチャンは、既に100万人近く居た、ということです。つまり、神の子どもとなる権限は、144000人に限定されていなかった、ということです。
実際に、新約聖書の中に、イエスを信じていても、神の子どもとなっていないクリスチャンについての記録は出てくると思いますか?
【JW】えぇ、と。そうですね。
【CH】(少し間を置いてから)実は、そのような人は、一人も出てこないんです。パウロも、ローマ8章14節で、「神の霊に導かれる者は、皆神の子どもだ」と言っていますね。最後に、そこを開いてもらってもいいでしょうか?
【JW】はい、少しお待ち下さい。
【CH】(少し間を置いてから)その聖句で、確かにパウロは、「神の霊に導かれる者は、『みな』神の子だ」と言っていますよね?
【JW】えぇ、そうですね。。
【CH】ローマ8章の全体を読むなら、キリストの十字架以降の時代においては、人は霊に導かれる神の子どもとなっているか、あるいは、罪の死の律法の元で、肉に従っているかのどちらかなんです。その中間は無いんですね。ですから、神の子どもとなって天に行くのは、144000人だけでなく、イエスを信じる全ての人に与えられている希望ではないでしょうか??
【JW】この点は調べたことがありませんでしたので、後で確認してみたいと思います。
【CH】ぜひ、そうなさってみて下さい。調べていただければ、〇〇さんにも、神の子供となって天へ行くという約束が与えられていることが、きっとわかるはずです。ちなみに、「144000人」というキーワードで検索すると、この点に関する詳しい解説が色々と出てきますので、お勧めです。こちら、私の名刺になりして、名前は〇〇と申します。後で調べたら、いつでもこちらにご連絡下さいね。
【JW】ありがとうございます。私は、〇〇と申します。今日は色々とお聞かせいただきありがとうございました。
補足事項
指摘するポイントを絞りたい場合は
今回のサンプルでは、合わせて二種類の問題点を指摘しましたが、覚えるのが大変な場合は、問題点をより簡単に明らかにしやすい「一世紀末のクリスチャン人口」について、丁寧に伝えると良いでしょう。なお、余裕がある場合は、サンプルの内容に加え、本書の二章における144000人についての解説を参考に、会話を進めれると効果的です。
統計上の数字の全てが、真のクリスチャンだったと言えるのか
確かに、ヨハネの手紙では背教者への警告が書かれていますが、それは当時のクリスチャンの大規模が背教したということではなく、グノーシス主義と呼ばれる異端との戦いが始まったことを示しているに過ぎません。聖書を読んでもわかる通り、紀元一世紀は、特に聖霊の働きが顕著で、迫害も多かったですから、本物のクリスチャンの比率が多かったはずです。仮に「100万人」という数字に誤りがあり、その半分であったとしても、144000人は優に越えてしまいます。
統計上の数字に間違いは無いのか
余裕があれば、ウェブサイト「紀元一世紀のクリスチャン人口はどれくらいですか?」の記事を参照しつつ、当時のクリスチャン人口の地域別の内訳や、クリス・パーク博士の論文についても話し、100万人という数字が、複数の専門家の間で一致している点を伝えると良いでしょう。
教えに欠点があってもエホバの証人は「辞めます」とは言わないでしょう。私も妻を説得しましたが「他にどこに行けばよいのでしょうか?」という福音書の言葉から反論されました。
組織の誤りを、どのレベルまで証明できるか、
また相手のエホバの証人のマインドコントロール度がどの程度か、によって、変わってきます。
詳しくは、以下の記事にて説明しておりますのでご参考になさっていただければ幸いです。
http://gospel-jw.com/mission-1/
1世紀のイスラエル人口が144000人を超過していたとの意見ですが。
彼らは真のクリスチャンになってましたか?イエスが非難したような人格の人なら含まれないですね。
そもそも、ペンテコステの日に、3千人に信者が増加したと大喜びしてた人数。
組織の統計を見ると、油注がれたと考えられている人数は、エホバの証人だけで5万人くらいにはなります。なので、組織の教理が正しければ、実際には紀元一世紀の定員は、10万人以下となります。
100万人中、10万人しかいなかった、という教えを信じれるのは、世の中ではエホバの証人だけだと思います。普通は、そのあまりの違いに、「話にならない」と考えます。新約聖書の書簡をよおくお読み下さい。パウロもペテロもヨハネも、読者の全員が「救われている聖なる者」であることを前提にしていないでしょうか?10分の1以下だったのであれば、書き方はまるで異なっていたでしょう。
なお、本記事だけでなく、ぜひ以下の記事も合わせ、総合的に考えてみていただければ幸いです。
https://gospel-jw.com/category/doctrine/144000/
https://gospel-jw.com/faq-1st-century-christianity-population/
私は無実の罪で排斥になりました。でも、後にも半年以上集会には行っていましたよ。しかし、一年後仕事の為に海老名から引っ越しました。それから、ネットで様々な間違いや虐待を知りました。全く吹っ切れるのに2年近くかかりました。144000人については、なぜ確認しなかったんだろうと笑い転げました。この時点では吹っ切れてたのでしょうね、確認作業をしていたのだろうと思います。今となっては、無実だろうと排斥になって良かったと思っています。でなければ、組織から出られなかっただろうと思いますから。
はじめまして、コメントに感謝します。無実の罪はお辛かったですね、でも、神様は、色々な方法を通して、物事を益に変えてくださるお方ですね。排斥という一見悪いように見えた出来事が、実は神の視点では、解放へとつながっていたのですね。排斥の理由は異なりますが、似たような体験をされた方の証を、ちょうど今日、公開したばかりです。
山口様に、神の恵みがありますように。
ちょこちょこっと記事拝見しました(私はプロテスタントの教会員です)。
私自身は、
・「目に見えないものだから、何を信じようとその人の自由。結果は、死んだ後に分かるからそれでいいんじゃない? (何を選んで、どういう結果を掴むかは自己責任) 」
*もちろん、私はあなたの信じる物を否定しない。
*あなたが私の信じる物を否定するのは自由だけど、それをどう扱うかは私が決める。
・「目に見える結果で、その組織が健全かどうか判断できる。」
*以前、韓国系のプロテスタント教会にいたのですが … パワハラ・セクハラ・横領等発覚し自滅しました。違和感はずっと前からあったのですが、その答えが明確になった事件でした。
このように考えています。
【記事を読んで思ったこと】
①会計が不明瞭 … これだけで、私の中ではアウトだなと思いました。致命的ですよね。
②144000人 … エホバって愛について語ってるよな? … アガぺーなのに、『信仰を働かせる者が』っていう条件付き? 144000人っていう条件付き? … うーん。矛盾してるよね。
③Aさん(エホバの人)って、クリスチャンの悪い習慣についてやたらと批判してくるな。理由は、エホバの教えにあるみたいだけど。 … (言いたいことは分かるけど、) アガぺーの愛が前提にあるなら その教えって何かずれてないか? 条件付きの愛を推奨してるってことでしょ?
④誕生日は魔術的だからダメ … いやいや逆でしょ。魔術師が勝手に使ってるんであって、誕生日自体は中性じゃんよ(笑)。 これって ‘金=悪‘ の理屈と同じで … 人が生み出した妄想に過ぎない。ただの洗脳にしか感じないな。
天で永遠に生きるのか、地上で永遠に生きるのか、どちらですか。
返信遅れて申し訳ございません。
「また私は、新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。
002 私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとから、天から降って来るのを見た。」(黙示録21:1〜2)
黙示録21章〜を読めばわかりますが、最終的には、天のエルサレムが地上に降りてきて、現在存在する天地は消え去り、新しい天地が到来します。
救われた全ての人は、最終的に、天から降りて来る新しいエルサレムに住むことになります。